特集 肝疾患―診療のチェックポイント2023
第Ⅱ部 治療のチェックポイント 第5章 急性肝不全治療のチェックポイント
内田 義人
1
1埼玉医科大学医学部消化器内科・肝臓内科
キーワード:
急性肝不全
,
劇症肝炎
,
ACLF
Keyword:
急性肝不全
,
劇症肝炎
,
ACLF
pp.905-910
発行日 2023年6月9日
Published Date 2023/6/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002687
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・急性肝不全は「正常肝ないし肝予備能が正常と考えられる肝に急性の高度肝障害が生じ,初発症状出現より8週以内にPT 40%以下ないしPT-INR値1.5以上を示す」ものである.
・PT活性が80%以下の時点で,60%を下回る前に集学的治療を開始し,犬山分類Ⅱ度以上の肝性昏睡が出現した時点で人工肝補助療法を開始する.
・特殊組成アミノ酸の投与は,急性肝不全の極期では窒素源の過剰付加となり,血漿アンモニア濃度の上昇をきたす可能性があるため,原則的に行わない.
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