Japanese
English
特集 生体肝移植と画像―12年の成果と21世紀の展望
成人肝移植を考慮するタイミング
Optimal Timing of Liver Transplantation for Adult Recipients
市田 隆文
1
Takafumi ICHIDA
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科,生体機能調節医学専攻,機能再建医学講座,消化器病態修復学
1Division of Bio-systemic Gastroenterology, Department of Regenerative and Transplant Medicene, Course of Biological Functions and Medical Control, Niigata University Graduate School of Medicine and Dental Science
キーワード:
肝移植
,
肝移植の適応
,
急性肝不全
,
慢性肝不全
,
肝細胞癌
Keyword:
肝移植
,
肝移植の適応
,
急性肝不全
,
慢性肝不全
,
肝細胞癌
pp.159-164
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900387
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肝移植の適応疾患としては進行性かつ非可逆的肝不全を呈した疾患,病態が挙げられる.もちろん,ドナー肝臓が無尽蔵にあれば別だが,最近では早すぎても遅すぎてもそれぞれ不都合を生じることより,適切な肝移植時期が設定されている.この肝移植を考慮するタイミングはまさしく肝臓専門医が判断することになる.それには対象患者の的確な予後予測と肝移植の合併症とのバランスを考慮した,かつ医療経済も加味した肝移植医療の選択という重要な意味合いがある.それぞれの疾患にはそれぞれ肝移植を考慮すべきタイミングがあることを認識しなければならない.
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