増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅱ 胃・十二指腸
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)
速水 克
1
,
吉水 祥一
2
,
布部 創也
1
Masaru HAYAMI
1
1がん研有明病院消化器センター胃外科
2がん研有明病院消化器センター上部消化管内科
キーワード:
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍
,
腹腔鏡・内視鏡合同手術
,
LECS
,
低侵襲手術
Keyword:
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍
,
腹腔鏡・内視鏡合同手術
,
LECS
,
低侵襲手術
pp.65-69
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213885
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乳頭部を除く原発性十二指腸腫瘍は発生頻度の低い稀少な腫瘍である1).近年の内視鏡機器の進歩や,上部消化管スクリーニングにおける十二指腸観察時の意識向上によりその発見頻度は増加傾向にある.これに伴い,表在性非乳頭部十二指腸腫瘍〔superficial nonampullary duodenal epithelial tumor:SNADET,腺腫または粘膜内(M)/粘膜下層(SM)までの癌〕に対する治療機会が増加している.2021年には「十二指腸癌診療ガイドライン」(以下,ガイドライン)が出版され,今日におけるSNADETの治療指針となっている2).
本稿では,SNADETの治療方針決定のために必要な諸検査の実際について述べる.
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