特集 肝硬変診療の新時代
6 .SVR 後C 型肝硬変の改善と限界
稲田 賢人
1
,
黒崎 雅之
1
1武蔵野赤十字病院消化器科
キーワード:
C型肝硬変
,
SVR
,
IFN
,
DAA
,
非侵襲的肝硬度測定
Keyword:
C型肝硬変
,
SVR
,
IFN
,
DAA
,
非侵襲的肝硬度測定
pp.1593-1599
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001452
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C型肝炎ウイルス感染により発症する肝炎・肝硬変について,直接作用型抗ウイルス薬(direct—acting antiviral;DAA)の登場により,以前のインターフェロン治療では治療困難であった症例でもウイルス学的著効が得られるようになった.DAA治療により肝線維化の進展や肝発癌,その後の生命予後についてもある程度の改善が示されてきているが,すべての症例でそれが当てはまるわけではない.近年盛んに行われてきている非侵襲的肝硬度測定も用いながらリスク評価を行い,発癌高リスク症例についての検討を重ね,綿密にフォローすることが肝要である.
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