特集 ウイルス肝炎制御時代の肝発癌
2.HCV駆除後の肝発癌における課題(1)HCV駆除後の肝癌発生の現状とリスク因子
石堂 舜
1
,
玉城 信治
1
,
黒崎 雅之
1
1武蔵野赤十字病院消化器内科
キーワード:
DAA治療
,
IFN治療
,
SVR
,
発癌リスク因子
,
肝線維化
Keyword:
DAA治療
,
IFN治療
,
SVR
,
発癌リスク因子
,
肝線維化
pp.907-913
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002269
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これまでSVR後の発癌リスク因子として最も明確なリスク因子は肝線維化である.このほか種々のリスク因子が報告されており,とくに高齢,男性,飲酒,肝脂肪化,糖尿病などが重要である.IFNベースの治療のみならずDAA治療によるSVRにより肝線維化や生命予後の改善が示唆されているが,今後,治療後の期間を加味したさらなる発癌リスク因子の同定が望まれ,それらに基づく経時的なリスク評価と管理を症例ごとに行うことが重要である.
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