特集 ここまで進んだ肝硬変診療
3.成因別肝硬変の診断と治療(1)ウイルス性肝硬変の治療―非代償性も含めた治療成績
田畑 優貴
1
,
疋田 隼人
1
1大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
B型肝炎ウイルス
,
C型肝炎ウイルス
,
非代償性肝硬変
,
DAA治療
,
SVR
Keyword:
B型肝炎ウイルス
,
C型肝炎ウイルス
,
非代償性肝硬変
,
DAA治療
,
SVR
pp.1257-1265
発行日 2023年8月20日
Published Date 2023/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002776
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C型肝硬変については,非代償性肝硬変症例においてもdirect-acting antiviral (DAA)治療により約90%の症例でウイルスの排除が可能となり,ウイルス排除例では,短期的にはアルブミン値を中心とした肝予備能の改善および門脈圧の低下が期待できる.また,中長期的な予後が報告されてきており,非代償性イベントや生命予後の改善も期待できる.B型肝硬変症例については,核酸アナログ製剤が第一選択であり,核酸アナログ治療により肝線維化,肝予備能の改善および生命予後の改善が期待できるが,生涯にわたる内服が必要である.
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