透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
消化器 CQ 23 肝硬変透析患者における対策はどのように行いますか?
鶴田 悠木
1
,
菊地 勘
2
1敬天会鶴田板橋クリニック
2豊済会下落合クリニック
キーワード:
肝硬変
,
C型肝炎
,
B型肝炎
,
DAA
Keyword:
肝硬変
,
C型肝炎
,
B型肝炎
,
DAA
pp.776-778
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000547
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Ⅰ医学的背景
透析患者においては,その特性として肝炎ウイルス感染率が一般と比較して高い.
肝硬変はその病態による症状が問題になるだけではなく,腹水貯留や血漿浸透圧の低下などから透析診療自体にも影響を与える.
Ⅱキュア
肝硬変に伴う合併症(腹水貯留,肝性脳症,肝細胞癌など)に注意しながら診療を行う.
アルブミン低下に伴う血漿浸透圧の低下や腹水貯留によりドライウエイトを密に検討する必要がある.
ウイルス性肝炎に対しては透析患者においても安全に使用できる抗ウイルス薬が開発されており,早期に治療することにより肝硬変への移行を防ぐことができる可能性がある.
Ⅲケア
肝硬変の原疾患を考慮し適切な指導を行う.
食事療法,便通コントロールなどの介入を行う.
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