特集 肝硬変診療の新時代
3 .肝硬変合併症の診断と治療(1)肝硬変の腹水治療
近藤 泰輝
1,2
,
諸沢 樹
1
1仙台厚生病院肝臓内科
2仙台厚生病院肝腫瘍治療センター
キーワード:
トルバプタン
,
CART
,
PSE
Keyword:
トルバプタン
,
CART
,
PSE
pp.1543-1548
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001445
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肝硬変に対する腹水治療には大きく,利尿薬を用いた薬物治療と各種手術,画像下治療(IVR)に分けられる.利尿薬を用いた腹水治療は,以前よりフロセミドとスピロノラクトンを用いた治療が行われてきたが,近年,水利尿を促すトルバプタンが登場することにより,以前より腹水治療の選択肢が広がった.難治性腹水についてはグレード3でコントロールが難しければ,手術,IVR治療によるコントロールも考慮していく.それぞれの治療の長所と短所をよく理解した上で治療を行うことが重要である.
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