特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
消化器疾患
肝硬変による腹水
柴田 実
1
1柴田内科・消化器クリニック
pp.184-186
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101506
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肝硬変における腹水は,黄疸,肝性脳症とともに肝不全症候の1つであり,非代償性肝硬変へ進展したことを意味する.腹水に関するエビデンスは比較的多く存在しており,国際的なガイドラインもある.標準的治療は塩分制限と利尿薬であり,薬剤としてはスピロノラクトンとフロセミドの併用が推奨されている.治療抵抗性の難治性腹水には,治療的腹水穿刺,経頸静脈的肝内門脈肝静脈短絡術,腹腔静脈短絡術,肝移植などの治療が有効である.
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