特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療
浮腫をきたす疾患の診断とそのマネジメント
肝硬変による浮腫のメカニズムとマネジメント
伊藤 隆徳
1
,
石上 雅敏
1
,
川嶋 啓揮
1
1名古屋大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
肝硬変
,
肝性腹水
,
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン
,
RAA
,
トルバプタン
,
肝腎症候群
Keyword:
肝硬変
,
肝性腹水
,
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン
,
RAA
,
トルバプタン
,
肝腎症候群
pp.1248-1252
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229037
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Point
◎肝硬変に伴う腹水・浮腫の発症は,レニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAA)系の亢進とアルブミン低下が主な原因である.
◎肝性腹水・浮腫に対する利尿薬の第一選択薬はスピロノラクトンである.
◎スピロノラクトン・ループ利尿薬治療に抵抗性を示す肝性腹水患者には,腎機能が温存されている段階でのトルバプタンの導入を検討する.
◎本邦における肝腎症候群の治療には,ノルアドレナリンとアルブミン併用投与を行い,適応があれば肝移植を検討する.
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