特集 肝疾患―診療のチェックポイント2023
第Ⅱ部 治療のチェックポイント 第8章 腹水の治療のチェックポイント
中西 裕之
1
1武蔵野赤十字病院消化器科
キーワード:
トルバプタン
,
腹水穿刺排液法
,
アルブミン静注
,
CART
,
特発性細菌性腹膜炎
Keyword:
トルバプタン
,
腹水穿刺排液法
,
アルブミン静注
,
CART
,
特発性細菌性腹膜炎
pp.927-932
発行日 2023年6月9日
Published Date 2023/6/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002690
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・塩分制限は1日6 g前後とする.管理栄養士による栄養指導を受けることが望ましい.
・従来の利尿薬の低用量(フロセミド20〜40 mg,スピロノラクトン25〜50 mg)の内服治療で腹水コントロール困難な場合,トルバプタンを導入する.
・トルバプタンが無効な場合,アルブミン静注+静注利尿薬を投与する.
・難治性腹水に対しては,大量腹水穿刺排液+アルブミン静注法もしくは,CARTが有用である.
・特発性細菌性腹膜炎に対しては,第三世代セフェム系を静注し,アルブミン製剤を併用する.
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