Japanese
English
特集 胸水・腹水への対処
肝硬変腹水
Ascites in cirahosis
川崎 誠治
1
,
出月 康夫
1
Seiji KAWASAKI
1
,
Yasuo IDEZUKI
1
1東京大学医学部第2外科
pp.1241-1247
発行日 1990年10月20日
Published Date 1990/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900197
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肝硬変症における腹水生成の基本的な機序であるStarlingの平衡について述べた.腹水の貯留は有効循環血漿量との関係が示唆され,さらに有効循環血漿量は腎での水・ナトリウム貯留傾向と密接な関連があるが,この腎での水・ナトリウム貯留傾向に関する神経性・体液性諸因子について最近の知見を掲げた.腹水の治療に関しては,保存的治療,利尿剤投与,peritoneo-venous shunt,腹水穿刺について述べた.また,肝硬変合併症例における外科手術後の腹水貯留への対策,肝腎症候群の概念について概説した.
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