特集 遭遇の機会が増えたIPMN/膵囊胞―現状と課題
2 .IPMN/膵囊胞の診療(6)国内外におけるEUS‒FNA の現状と囊胞液解析を絡めた診断の展望
桑原 崇通
1
,
原 和生
1
,
水野 伸匡
1
,
羽場 真
1
,
奥野 のぞみ
1
,
清水 泰博
2
1愛知県がんセンター消化器内科部
2愛知県がんセンター消化器外科部
キーワード:
膵囊胞
,
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
EUS‒FNA
,
囊胞液
,
CEA
,
人工知能
Keyword:
膵囊胞
,
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
EUS‒FNA
,
囊胞液
,
CEA
,
人工知能
pp.1490-1494
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000970
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膵囊胞性疾患は多彩な病理像を示す疾患群で,鑑別疾患・良悪性診断は重要である.その診断のための有効な方法は画像診断であるが,画像診断だけでは鑑別が困難な病変は少なくない.EUS‒FNA や囊胞液解析を行うことは,その診断能が向上するといわれており欧米では積極的に行われている一方,本邦では播種のリスクがあるため積極的には行われていない.またEUS‒FNA や囊胞液解析自体もその診断能は高いとはいえず,その診断能を向上させるために,さまざまな方法が試みられている.当院では囊胞液解析の結果を人工知能に学習させ,その診断能を向上させる試みを行っている.
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