特集 遭遇の機会が増えたIPMN/膵囊胞―現状と課題
2 .IPMN/膵囊胞の診療(2)IPMN/膵囊胞に対するUS の工夫と最大活用法
蘆田 玲子
1
1大阪国際がんセンター検診部消化器検診科
キーワード:
IPMN
,
膵癌
,
腹部超音波
,
膵囊胞
Keyword:
IPMN
,
膵癌
,
腹部超音波
,
膵囊胞
pp.1460-1465
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000966
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IPMN 国際診療ガイドラインをはじめ,膵囊胞性疾患に対する経過観察のモダリティとしては超音波内視鏡(EUS),MDCT,MRI/MRCP が多く推奨されており,腹部超音波検査(US)は含まれてはいない.しかし社会の高齢化が進む本邦においてUS は低侵襲かつ容易に施行できるもっとも普及しているモダリティであり,膵癌の早期発見においてなくてはならない検査である.一方,US には消化管ガスや肥満など被検者の体形による影響や術者の経験によるところが大きいというデメリットもある.そのため半座位や体位変換,飲水法などさまざまな工夫がその描出能改善のためには重要である.
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