特集 胆膵の画像・内視鏡診断の進歩―早期診断と正確な診断のために
13.胆膵疾患におけるAI診断はどこまで進んだか?
桑原 崇通
1
,
原 和生
1
,
水野 伸匡
1
,
羽場 真
1
,
奥野 のぞみ
1
,
清水 泰博
2
1愛知県がんセンター消化器内科部
2愛知県がんセンター消化器外科部
キーワード:
人工知能
,
deep learning
,
膵腫瘍
,
膵囊胞
Keyword:
人工知能
,
deep learning
,
膵腫瘍
,
膵囊胞
pp.1693-1698
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002875
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人工知能(AI)は,医療分野に応用されつつある.AIは機械学習やdeep learningなどの技術で開発されるが,その進化は著しい.胆膵領域におけるAIはCTから膵実質を検出するAIが市販化されているが,胆膵疾患を診断するAIは市販化されていない.文献レベルでは膵疾患AIの開発は多岐にわたっており,膵腫瘍,膵囊胞,膵炎などの検出や鑑別に関するものがある.一方,胆道疾患AIは膵疾患AIよりも開発が進んでおらず,胆囊ポリープや胆道癌などの診断に使用した報告が散見されるのみである.胆膵疾患は有病率が低いためAIの開発・製品化にはさまざまな障壁が存在するが,AIは今後の医学発展に必須の技術であり効率的な製品開発法の検討が必要である.
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