特集 いまさら聞けない! 肝胆膵疾患—みなさんのギモンに答えます
膵疾患
IPMNを含む膵囊胞性疾患の経過観察の留意点
筑後 孝紀
1
,
金 俊文
1
,
潟沼 朗生
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
膵囊胞
,
囊胞性膵腫瘍
,
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
IPMN
Keyword:
膵囊胞
,
囊胞性膵腫瘍
,
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
IPMN
pp.503-509
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227486
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画像検査機器の進歩により,膵囊胞を発見する機会は増加している.膵囊胞の診療に際しては,正確な存在診断,質的診断,鑑別診断が求められる.また良悪性の判定は外科手術を含めた治療方針の決定に重要となる.また,膵癌のリスクファクターの一つに膵囊胞が挙げられており,経過観察例に対しては,定期的な膵全体のスクリーニングを要する.特に,膵癌の死亡数は年々増加傾向にあり,2018年度の悪性新生物死亡数では第4位となっており,膵囊胞の診療の重要性はますます高くなっている.
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