特集 消化器ステント留置
2 .胆膵ステント留置(4)良性胆管狭窄に対する内視鏡的ステント留置術
福士 耕
1
,
入澤 篤志
1
,
土田 幸平
1
,
常見 美佐子
1
,
陣内 秀仁
1
,
山部 茜子
1
1獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座
キーワード:
ERCP
,
良性胆管狭窄
,
プラスチックステント
,
メタリックステント
Keyword:
ERCP
,
良性胆管狭窄
,
プラスチックステント
,
メタリックステント
pp.1254-1261
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000910
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良性胆管狭窄の原因は多岐にわたり,多くは慢性膵炎やIgG4 関連疾患などの炎症性疾患や外科的手術後(肝移植,胆道手術など)である.近年ではERCP に引き続いたステント留置術が治療の第一選択として広く施行されている.一般的にはプラスチックステントが用いられるが,近年ではカバードメタリックステント留置の有用性も報告されている.また,経乳頭的に難しい症例では,超音波内視鏡を用いたドレナージも施行されている.この領域は未だ確定したストラテジーはないが,良好な予後を得るためには各症例に応じた適切なステント選択がもっとも重要であり,内視鏡医にはその十分な理解が求められる.
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