特集 消化器ステント留置
2 .胆膵ステント留置(1)悪性肝門部胆管狭窄に対するドレナージ法
山本 恭史
1
,
金 俊文
1
,
矢根 圭
1
,
林 毅
1
,
高橋 邦幸
1
,
潟沼 朗生
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
プラスチックステント
,
金属ステント
,
胆管内留置
,
partial stent‒in‒stent 留置法
,
side‒by‒side 留置法
Keyword:
プラスチックステント
,
金属ステント
,
胆管内留置
,
partial stent‒in‒stent 留置法
,
side‒by‒side 留置法
pp.1229-1237
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000907
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悪性肝門部胆管狭窄に対するドレナージ法は,使用ステントやドレナージルートに応じて多岐にわたるが,統一されたコンセンサスは得られていない.非切除悪性肝門部胆管狭窄に対するアプローチとしては,現在のところ黄疸などの有症状例に対する経乳頭的ドレナージが主流であり,プラスチックステントの胆管内留置,金属ステントの複数本留置が多く施行されている.ただし,抗腫瘍療法の発達により肝門部胆管狭窄を伴う非切除悪性腫瘍例の予後延長がみられることから,初回留置ステントの長期開存に加えてre‒intervention 時の対処法も考慮したドレナージ法を選ぶことが求められている.実際のステント留置に際しては,胆管分岐形態や狭窄部位を確認し,各留置法に適した処置を行うことが望ましい.
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