特集 消化器ステント留置
2 .胆膵ステント留置(6)良性膵管狭窄に対する内視鏡的膵管ステント留置術
岩崎 将
1,2
,
五十嵐 良典
1
,
木村 祐介
3
,
山田 悠人
1
,
渡辺 浩二
1
,
吉本 憲介
4
,
宅間 健介
1
,
原 精一
1
,
岸本 有為
1
,
伊藤 謙
1
,
岡野 直樹
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科
2済生会横浜市東部病院消化器内科
3関東労災病院消化器内科
4都立駒込病院消化器内科
キーワード:
膵管ステント
,
内視鏡的膵管ステント
,
留置術
,
慢性膵炎
,
良性膵管狭窄
,
内視鏡治療
Keyword:
膵管ステント
,
内視鏡的膵管ステント
,
留置術
,
慢性膵炎
,
良性膵管狭窄
,
内視鏡治療
pp.1270-1276
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000912
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慢性膵炎は進行性で不可逆的な炎症性疾患である.膵管閉塞による膵管内圧の上昇に伴って腹痛が出現し,治療を要することが多い.Fuji らは1985 年に内視鏡的膵管ステント留置術による狭窄解除が,非侵襲的でありかつ有用であったと報告した.2012 年に内視鏡的膵管ステント留置術は保険診療が認可されている.膵管狭窄のある患者に対してステント留置を行うが,合計12 カ月のステント留置で狭窄改善が乏しい場合,複数本のステント留置や外科的加療を考慮する必要がある.近年ではERCP が困難な症例にEUS ガイド下の膵管アプローチを試みたり,強い狭窄に対して金属ステントを使用することもある.
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