特集 消化器ステント留置
1 .消化管ステント留置(1)食道狭窄に対する内視鏡的ステント留置術
奥村 圭
1
,
矢野 友規
1
1国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科
キーワード:
食道狭窄
,
嚥下障害
,
食道ステント
Keyword:
食道狭窄
,
嚥下障害
,
食道ステント
pp.1197-1204
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000903
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食道狭窄の原因は良性から悪性まで多岐にわたり,食道ステント留置は低侵襲かつ有用な治療法である.現在食道ステントにはSEMS,SEPS,BDS があり,SEMS はcovered とuncovered に分けられている.国内では悪性食道狭窄に対するSEMS の使用のみが保険承認されているが,海外ではそれぞれの特性に応じて良性食道狭窄,悪性食道狭窄に対して使用することで良好な成績を上げている.ただし逸脱,疼痛,穿孔などの合併症を発症することにも留意する必要がある.ステント治療において,食道狭窄の原因に応じてステントを使い分けることは重要である.
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