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特集 胆膵内視鏡処置具ガイド2025
[ERCP]
胆管プラスチックステント
Plastic stents for biliary drainage
中原 一有
1
,
佐藤 純也
1
,
五十嵐 洋介
1
,
薩田 祐輔
1
,
関根 章裕
1
,
丹羽 はるか
1
,
松田 悠
1
,
立石 敬介
1
Kazunari Nakahara
1
,
Junya Sato
1
,
Yosuke Igarashi
1
,
Yusuke Satta
1
,
Akihiro Sekine
1
,
Haruka Niwa
1
,
Yu Matsuda
1
,
Keisuke Tateishi
1
1聖マリアンナ医科大学消化器内科
キーワード:
プラスチックステント
,
内視鏡的逆行性胆管造影
,
内視鏡的胆管ドレナージ
Keyword:
プラスチックステント
,
内視鏡的逆行性胆管造影
,
内視鏡的胆管ドレナージ
pp.1237-1245
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002248
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はじめに
急性胆管炎や閉塞性黄疸に対するドレナージは,内視鏡的経乳頭胆管ドレナージ (endoscopic transpapillary biliary drainage:EBD) が第一選択となっており,病態に応じてプラスチックステント (plastic stent:PS),金属ステント,経鼻ドレナージカテーテルが用いられる。PSによるEBDは,1980年にSoehendraら1)によって報告されて以降長い歴史があり,現在では良性疾患,悪性疾患を問わず広く施行されている。PSは金属ステントに比べると開存期間が短いものの,安価で,留置,抜去,交換が容易であることが特徴である。近年では,肝門部領域胆管狭窄に対するPS下端を胆管内に埋め込む形 (above the papilla)で留置するinside stentingにおいては金属ステントに匹敵する開存期間も報告されているが2),一般には乳頭を跨いで留置する場合(across the papilla)には3カ月前後でステント機能不全を呈することが多く,ステント交換などが必要となる。

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