特集 胆囊癌診療の現況
1 .胆囊癌の疫学(2)危険因子
伊藤 啓
1
,
越田 真介
1
,
菅野 良秀
1
,
小川 貴央
1
,
枡 かおり
1
,
野田 裕
1
1仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
キーワード:
胆囊癌
,
危険因子
,
膵・胆管合流異常
,
胆囊結石
,
胆囊腺筋腫症
Keyword:
胆囊癌
,
危険因子
,
膵・胆管合流異常
,
胆囊結石
,
胆囊腺筋腫症
pp.133-138
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000644
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胆囊癌の発生母地としては腺腫もしくは異型上皮や腸上皮化生が関与していると考えられている.危険因子となる疾患として膵・胆管合流異常がある.胆囊結石症や陶器様胆囊,胆囊腺筋腫症は胆囊癌と直接的な因果関係は証明されていないが,関連性が報告されている.これらは,胆汁うっ滞や慢性炎症を伴い,それにより胆囊壁の上皮細胞が障害され,genetic/epigenetic な変異の集積から癌が発生すると推定されている.そのほか肥満が疫学的に胆囊癌の危険因子として報告されている.
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