特集 胆囊癌診療の現況
1 .胆囊癌の疫学(1)日本と世界の発生動向
澤田 雄
1
,
松山 隆生
1
,
藪下 泰宏
1
,
本間 祐樹
1
,
熊本 宜文
1
,
遠藤 格
1
1横浜市立大学消化器・腫瘍外科学
キーワード:
胆囊癌
,
疫学
,
罹患率
Keyword:
胆囊癌
,
疫学
,
罹患率
pp.127-132
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000643
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日本は国際的に見て,胆囊癌の多発国で,診断時年齢の最多は70 歳代と比較的高齢である.また女性に多いが,性差は近年縮小している.胆囊癌は国際的にも女性に多く,ホルモンとの関連が示唆されている.世界の国,地域別の特徴として,チリ女性に突出して多く発生し,インドや東欧,東アジアなどが好発地域と知られている.これまでに地域や人種に関連した多くの危険因子についての報告があるが,疫学的ならびに分子生物学的な解明は未だ進んでいない.今後の研究から,将来の予防対策が進むことを期待したい.
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