Japanese
English
臨床報告・1
限局型胆囊腺筋腫症部に発症した胆囊粘膜癌の1例
A case of early carcinoma of the gallbladder with localized adenomyomatosis located in the mucosa
間中 大
1
,
野口 雅滋
1
,
松谷 泰男
1
,
王子 裕東
1
,
鳥井 恵雄
2
,
水田 直美
3
Dai MANAKA
1
1京都桂病院消化器センター外科
2京都桂病院消化器センター内科
3京都桂病院消化器センター病理部
キーワード:
胆囊腺筋腫症
,
胆囊癌
Keyword:
胆囊腺筋腫症
,
胆囊癌
pp.1541-1545
発行日 2006年11月20日
Published Date 2006/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101068
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はじめに
胆囊腺筋腫症〔胆囊アデノミオマトージス(adenomyomatosis):以下,ADM〕は胆囊の良性増殖性疾患と考えられ,日常診療において比較的多く遭遇する疾患である.腫瘍性疾患との鑑別が問題となる場合も多く,手術適応に関してもいまだ一定の見解をみないのが現状である1).
今回,胆囊頸部の限局性ADM粘膜上皮に発症した胆囊早期癌(粘膜癌)の1例を経験した.癌病巣部はADM粘膜上皮を置換するかたちで粘膜表層部に観察され,ADMと胆囊癌発症の関連について考えさせられる1例であった.本稿では,ADMと胆囊癌発生の関連性を中心に,文献的考察を加えて報告する.
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