特集 消化管粘膜下腫瘍(SMT)の診療
15.大腸でみられる粘膜下腫瘍
石岡 充彬
1
,
井出 大資
1
,
千野 晶子
1
,
斎藤 彰一
1
,
五十嵐 正広
1
1がん研究会有明病院下部消化管内科
キーワード:
大腸粘膜下腫瘍,GIST,NET,内視鏡診断
Keyword:
大腸粘膜下腫瘍,GIST,NET,内視鏡診断
pp.1561-1568
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000568
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大腸でみられることの多い粘膜下腫瘍の種類とその画像所見と臨床的特徴,診療方針について概説した.大腸粘膜下腫瘍の発生頻度は3~5%と比較的まれであるが,非上皮性腫瘍から粘膜下腫瘍様の隆起を示す上皮性腫瘍・非腫瘍まで幅広い疾患群が含まれる.典型例では内視鏡所見のみで容易に診断に至る場合もあり,無症状の良性腫瘍は経過観察が許容される.しかしながら近年ではより小さな病変が指摘されるようになっており,必ずしも診断が容易ではない.必要に応じた画像検査・組織学的検査を併用することで適切な治療方針の決定を心がけたい.
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