特集 膵神経内分泌腫瘍update
13.膵神経内分泌腫瘍のバイオセラピー,分子標的治療薬
池田 公史
1
,
今岡 大
1
1国立がん研究センター東病院肝胆膵内科
キーワード:
ソマトスタチンアナログ
,
分子標的治療薬
,
ランレオチド
,
エベロリムス
,
スニチニブ
Keyword:
ソマトスタチンアナログ
,
分子標的治療薬
,
ランレオチド
,
エベロリムス
,
スニチニブ
pp.1183-1187
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000475
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膵神経内分泌腫瘍に対する薬物療法として,バイオセラピーと分子標的治療薬などが挙げられる.バイオセラピーでは,ホルモン分泌症状を呈する症例に対するホルモン症状の緩和と腫瘍制御/増殖抑制の目的にて有効性が示されていることから,ランレオチドなどのソマトスタチンアナログがしばしば用いられている.エベロリムスやスニチニブといった分子標的治療薬も,無増悪生存期間において,プラセボと比べて有意に良好な結果が示され,標準治療として位置づけられている.現在のところ,これらの薬剤の有効性を示すバイオマーカーも明らかにされておらず,今後,これらの薬剤をどのように使い分けるかを検討することも必要である.
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