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特集 令和最新版! 泌尿器がん薬物療法―手元に置きたい心強い一冊
〈総論〉
分子標的治療薬による副作用とその対策
Clinical management to toxicities induced by molecular targeting agents
佐々木 治一郎
1
Jiichiro Sasaki
1
1北里大学医学部新世紀医療開発センター横断的医療領域開発部門臨床腫瘍学
キーワード:
分子標的治療薬
,
マルチキナーゼ阻害薬
,
mTOR阻害薬
Keyword:
分子標的治療薬
,
マルチキナーゼ阻害薬
,
mTOR阻害薬
pp.744-752
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207015
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▶ポイント
・VEGFR阻害薬(マルチキナーゼ阻害薬)の高頻度の副作用は高血圧,手足症候群,下痢であり,特徴的な副作用として可逆性後白質脳症症候群(RPLS)がある.
・mTOR阻害薬の高頻度の副作用は口腔粘膜炎(口内炎),下痢,倦怠感であり,特徴的な副作用として脂質代謝異常症,間質性肺炎・急性肺障害,B型肝炎ウイルス再活性化がある.
・副作用は適切な指標で重症度評価を行い,各種ガイドラインや診療の手引きを参照し,適切なタイミングで専門診療科と連携することが重要である.
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