膵癌update
Ⅱ 診断 ⑨早期診断へのアプローチ
南 智之
1
,
花田 敬士
1
,
平野 巨通
1
,
清水 晃典
1
,
福原 基允
1
,
矢野 成樹
1
1JA 尾道総合病院消化器内科
キーワード:
膵癌早期診断
,
危険因子
,
地域連携
,
SPACE
Keyword:
膵癌早期診断
,
危険因子
,
地域連携
,
SPACE
pp.807-810
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000394
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膵癌の罹患率は年々増加傾向にある.国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」によれば,膵癌の罹患者数は2013年には34,837人にのぼり,大腸癌,胃癌,肺癌,肝臓癌に次ぐ5位となっている.一方で膵癌による死亡者数は2016年には33,475人にのぼり,肺癌,大腸癌,胃癌に次いで4位となっている.このように,膵癌の死亡者数と罹患者数の差が小さいことがうかがわれ,膵癌は非常に予後不良であることがわかる.予後不良の要因として多くの膵癌が進行期で発見されることが挙げられる.したがって,膵癌の予後改善のためには早期診断は不可欠であり,その戦略について述べる.
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