いわゆる"早期の膵癌"-その発生機序と診断
"早期の膵癌"の診断 地域連携による早期膵癌の診断について
南 智之
1
,
花田 敬士
,
平野 巨通
,
岡崎 彰仁
,
池本 珠莉
,
福原 基允
1JA広島厚生連尾道総合病院 消化器内科
キーワード:
感度と特異度
,
危険因子
,
細胞診
,
膵液
,
膵臓腫瘍
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
アルゴリズム
,
地域社会ネットワーク
,
超音波内視鏡検査
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
腫瘍の早期診断
,
内視鏡的経鼻的膵管ドレナージ
Keyword:
Algorithms
,
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Cytodiagnosis
,
Pancreatic Juice
,
Pancreatic Neoplasms
,
Sensitivity and Specificity
,
Risk Factors
,
Community Networks
,
Endosonography
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Early Detection of Cancer
pp.1735-1741
発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017095246
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膵癌の早期診断のためには,危険因子を有する患者に対しての精査が必要である.患者の効率的な囲い込みのための医療体系の構築が必要不可欠であり,さまざまな面からのアプローチが必要である.中核病院から地域連携施設に膵癌の危険因子,MRCPやEUSなどの有用性,USスクリーニングでの膵管拡張や膵嚢胞が膵癌の早期診断に重要であることを啓蒙することも重要である.地域連携施設で認められた異常所見をもとに,EUS,MRCPなどの画像診断を経て,ENPD留置下の複数回膵液細胞診を施行する体制を整備することが,膵癌の早期診断へつながると考えられる.
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