膵癌update
Ⅱ 診断 ⑧PET
村上 康二
1
1順天堂大学医学部放射線診断科
キーワード:
FDG
,
PET/CT
,
膵癌
,
神経内分泌腫瘍
,
ソマトスタチン受容体画像
Keyword:
FDG
,
PET/CT
,
膵癌
,
神経内分泌腫瘍
,
ソマトスタチン受容体画像
pp.801-806
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000393
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
FDG‒PET検査は2002年に保険適応となった比較的新しい画像診断法である.撮像機器が高額であること,使用する薬剤には時間的・地理的な制限があることから未だにアクセスの点で不便さは残るものの,現在では国内の400カ所を超える施設で検査が実施されており,以前に比べると利便性は格段に向上した.
PETの有用性は悪性腫瘍の生物学的特性や治療戦略などさまざまな要因によって異なり,膵癌の場合には決して有用性が秀でている領域ではない.しかしながら診断目的を明確にすれば非常に有用性の高い情報をもたらしてくれるモダリティーである.以下,膵癌診療におけるFDG‒PETの現状を「膵癌診療ガイドライン2016年版」(以下,膵癌ガイドライン)に基づきながら概説する.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.