特集 遭遇の機会が増えたIPMN/膵囊胞―現状と課題
2 .IPMN/膵囊胞の診療(8)IPMN を含む膵疾患診療における病診連携
花田 敬士
1
,
清水 晃典
1
,
横出 正隆
1
,
池田 守登
1
,
矢野 成樹
1
,
栗原 啓介
1
1JA 尾道総合病院消化器内科
キーワード:
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
膵癌早期診断
,
危険因子
,
病診連携
Keyword:
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
膵癌早期診断
,
危険因子
,
病診連携
pp.1502-1506
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000972
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現在日常診療の現場では,人間ドックや健診,地方自治体が行うがん検診などで腹部超音波(US)が広く施行されており,膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)を含む膵囊胞性病変に遭遇する機会が増加している.一方,現在の「膵癌診療ガイドライン」では,IPMN は膵癌の危険因子の一つに位置づけられており,IPMN に併存する通常型膵癌に注意する必要がある.近年,膵癌の早期診断を目的に,国内から病診連携を基軸とし,IPMN を含む危険因子を有する患者にUS などの画像を積極的に介入したプロジェクトが開始されており,早期診断例の増加,5 年生存率の改善などが報告されている.今後,国内でのさらなる展開が期待される.
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