特集 胆膵EUS の進歩
3.EUS—FNA による診断(2)胆道診断
小倉 健
1
,
都木 航
1
,
奥田 篤
1
,
佐野 達志
1
,
恩田 紗緒里
1
,
樋口 和秀
1
1大阪医科大学第2 内科
キーワード:
EUS‒FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)
,
EUS
,
ERCP
,
胆道腫瘍
Keyword:
EUS‒FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)
,
EUS
,
ERCP
,
胆道腫瘍
pp.1109-1115
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000057
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胆道病変に対する診断のゴールドスタンダードは内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)による胆汁細胞診や生検である.しかし,進行胆道癌に対する化学療法導入前の病理組織学的根拠の取得,あるいは良悪の鑑別がERCP で困難な症例,閉塞性黄疸非合併例に対する診断などには超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS‒FNA)は有用なオプションとなりうる.施行に当たっては,胆道は管腔臓器であるため,内腔を貫かないようにすること,乳頭部では主膵管を損傷しないように留意することが,胆汁漏や急性膵炎の偶発症防止,播種の観点からも重要である.さらなる大規模な前向き試験による検証が必要ではある.
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