特集 骨合併症(骨折,アミロイド症を含む)
5.透析患者の骨粗鬆症に対する薬物治療
佐藤 宗彦
1
,
辻本 吉広
1
1愛仁会井上病院
キーワード:
透析
,
骨粗鬆症
,
薬物治療
,
ロモソズマブ
Keyword:
透析
,
骨粗鬆症
,
薬物治療
,
ロモソズマブ
pp.65-72
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002860
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透析をはじめとした慢性腎臓病患者では骨折リスクが増大している.したがって透析患者では骨密度検査・脆弱性骨折の既往の有無・FRAX®スコアで評価し,必要ならば薬物治療介入・CKD-MBD治療の適正化を行う.骨粗鬆症治療は長期間を要するため,骨吸収抑制剤と骨形成促進剤の逐次療法が必要であるが,適応を満たせば骨形成促進剤から使用することが望ましい.透析患者では海綿骨のみならず皮質骨にも高い有効性が期待される治療が重要である.ロモソズマブは骨形成促進と吸収抑制作用を併せもち,皮質骨に対しても有効性が高く,安全性に留意した使用をすれば,高い有効性が期待できる.
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