特集 透析患者の骨粗鬆症と骨折を理解する
4.骨粗鬆症の薬物治療(1)どの治療薬をどのような患者に選択するのか
齋藤 友広
1
,
西村 太一
1
,
西村 智恵香
1
,
本田 浩一
1
1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門
キーワード:
透析
,
骨粗鬆症
,
CKD-MBD
,
骨吸収抑制薬
,
骨形成促進薬
Keyword:
透析
,
骨粗鬆症
,
CKD-MBD
,
骨吸収抑制薬
,
骨形成促進薬
pp.269-276
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003337
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透析患者は骨折リスクが増大しており日常生活動作やQOLの維持に骨粗鬆症の管理が重要である.しかしながらその病態は加齢や閉経などの原発性骨粗鬆症以外に二次性副甲状腺機能亢進症,糖尿病,尿毒症や薬剤など多因子の関与により複雑である.まず,CKD-MBDの管理を行ったうえで骨回転を評価し,骨塩量を増加させる骨粗鬆症治療薬を使用する.骨粗鬆症治療薬は骨吸収抑制薬と骨形成促進薬があり,適応があれば骨形成促進薬からの開始が望まれる.薬物治療の選択に際してその特性や作用機序を理解したうえで選択することが重要である.

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