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特集 CKD-MBDの新しい潮流
CKD-MBD治療
骨粗鬆症治療 二相性作動薬(抗スクレロスチン製剤):骨粗鬆症を合併したCKD患者に対するロモソズマブの有効性・安全性ならびに逐次療法
Anti-Sclerosstine:Study on the efficacy, safety and sequential therapy of romosozumab for chronic kidney disease patients with osteoporosis
佐藤 宗彦
1
SATO Motohiko
1
1井上病院整形外科・リウマチ科
キーワード:
骨粗鬆症
,
ロモソズマブ
,
CKD
,
透析
,
骨質
Keyword:
骨粗鬆症
,
ロモソズマブ
,
CKD
,
透析
,
骨質
pp.370-373
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000884
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はじめに
透析をはじめとした慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者では骨折リスクが増大している1)。特に皮質骨の占める割合が多い大腿骨近位部での骨折リスクが高いことが明らかになっている2)。したがって,骨吸収抑制薬では効果不十分と判断され,より有効性の高い骨形成促進薬が必要と考えられる症例も多い。ロモソズマブが登場する以前は,テリパラチドが唯一の骨形成促進薬であった。テリパラチドは,骨粗鬆症治療薬の有効性の評価において,椎体骨折に対しては評価Aであるが,CKD患者においてより懸念される皮質骨の割合の多い大腿骨近位部骨折については評価Cである3)。以上により大腿骨近位部,すなわち皮質骨にも高い効果が期待される薬剤の登場が期待されていた。
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