特集 透析患者のADL とQOL―その評価法と対策
2.ADL とQOL の評価法(2)機能的自立度評価法(FIM)
矢部 広樹
1
1聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学科
キーワード:
しているADL
,
運動項目
,
認知項目
Keyword:
しているADL
,
運動項目
,
認知項目
pp.1316-1321
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001481
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機能的自立度評価法(FIM)は“しているADL”,つまり実生活で実行しているADL の状況を評価する方法である.患者のADL 障害の程度に加えて,介助者の介護負担度も表す指標であり,リハビリテーションの分野で多く使用されている.介助の運動項目13 項目と認知項目5 項目で構成され,各1~7 点の7 段階評価であり,満点が126 点,最低点が18 点の評価である.評価の採点は,大きく介助者が必要か否か(自立か否か),介助が必要か否か(監視か要介助か),そして介助が必要な場合は介助量の視点から評価される.透析患者は透析前後や在宅・通院などで“しているADL”が異なることが多く,医療者の目的に合わせて評価の場面を設定する必要がある.
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