特集 透析患者のADL とQOL―その評価法と対策
2.ADL とQOL の評価法(3)運動耐容能
森山 善文
1
1偕行会名古屋共立病院ウェルネスセンター・健康運動指導士
キーワード:
運動耐容能
,
心肺運動負荷試験
,
6 分間歩行
Keyword:
運動耐容能
,
心肺運動負荷試験
,
6 分間歩行
pp.1322-1326
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001482
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透析患者の運動耐容能は健常者の5~6 割程度に低下しており,運動耐容能の低下は生命予後とも関連する.運動機能が低下した患者には適切な運動療法介入が望まれるが,まずは安全性の確保が優先される.心肺運動負荷試験(CPX)は運動耐容能評価のみならず潜在的な心血管系疾患の顕在化によるリスク管理や,嫌気性代謝閾値(AT)の把握による安全かつ効果的な運動処方を可能にする.CPX の実施が困難な施設においては,6 分間歩行テストにより運動耐容能を評価することが可能であり,運動療法の必要性や運動療法効果を確認するうえでも,可能な手段を用いて運動耐容能を適切に評価することが望まれる.
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