特集 透析患者のADL とQOL―その評価法と対策
2.ADL とQOL の評価法(1)基本的ADL と手段的ADL
松沢 良太
1
1兵庫医療大学リハビリテーション学部理学療法学科
キーワード:
日常生活
,
フレイル
,
サルコペニア
,
運動療法
,
リハビリテーション
Keyword:
日常生活
,
フレイル
,
サルコペニア
,
運動療法
,
リハビリテーション
pp.1309-1315
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001480
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透析患者の大部分が日常生活動作(ADL)の制限を有している.透析患者において,ADL の制限は生命予後の悪化と強く関連しており,高齢患者ほどその関連性は強固になると報告されている.近年,欧州および本邦の腎不全患者における診療ガイドラインにおいて,透析患者のADL レベルの維持・向上を目的とした医学的管理の重要性が強調されるようになった.本稿では,セルフケアや移動といった家庭における身の回りの動作を指す基本的ADL,それ以外に高齢者が家庭や地域における生活を維持していくために必要な行為を指す手段的ADL の評価方法について触れたうえで,透析患者のADL を定期的かつ定量的に評価することの重要性について述べたい.
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