Japanese
English
研究
脳卒中片麻痺者の「できるADL」と「しているADL」の差異―バランス,体幹機能,意欲の影響
The differences between the capable ADL and the performed ADL among people with hemiplegia:the effects of balance, the trunk function and motivation
吉田 亮平
1,2
,
原口 健三
2
Ryouhei Yoshida
1,2
,
Kenzo Haraguchi
2
1柳川リハビリテーション学院
2国際医療福祉大学大学院
キーワード:
できるADL
,
しているADL
,
脳卒中
Keyword:
できるADL
,
しているADL
,
脳卒中
pp.241-248
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100442
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:本研究の目的は,心身機能に着目し脳卒中片麻痺者の「できるADL」と「しているADL」の差の要因を明らかにすることである.対象は,FIM運動項目の合計点が70点以上の脳卒中片麻痺者43名である.方法は,しているADLとできるADLに差がない者を実行群,差がある者を非実行群として,functional balance scale(FBS)および臨床的体幹機能検査(FACT),やる気スコアを用いて,両群の心身機能を比較検討した.その結果,FBSの合計得点と下位2項目,FACTの合計点と下位2項目で非実行群が実行群よりも有意に低値であった.Apathy scaleでは,非実行群が有意に高値で意欲が低い傾向にあった.以上の結果から,脳卒中片麻痺者のできるADLとしているADLの差には,バランスや体幹機能,意欲が関与することが示唆された.
Copyright © 2014, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.