特集 透析患者PADの最前線
6.再生医療(3)PAD に対する新しい遺伝子治療薬―コラテジェン
森下 竜一
1
1大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学
キーワード:
遺伝子治療
,
血管新生
,
肝細胞増殖因子
,
重症虚血下肢
,
閉塞性動脈硬化症
Keyword:
遺伝子治療
,
血管新生
,
肝細胞増殖因子
,
重症虚血下肢
,
閉塞性動脈硬化症
pp.704-712
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001322
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難治性疾患,とくに遺伝子異常による先天性疾患や悪性度の高いがん治療に対して遺伝子治療が開発されてきた.長く実用化に疑問が呈されてきたが,2015 年以降,遺伝病やがんに対して多くの遺伝子治療薬が,医薬品として上市に至った.われわれが開発を進めてきた肝細胞増殖因子(HGF)遺伝子治療は,2019 年3 月にわが国初の遺伝子治療製品コラテジェンとして,重症虚血肢の潰瘍改善を対象とし,条件および期限付き製造販売承認を取得し,2019 年9 月10 日より発売されている.本稿では,HGF 遺伝子治療薬コラテジェンの開発とこれまでの実用化研究に関して解説する.
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