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表皮水疱症の再生医療と遺伝子治療
玉井 克人
1
1大阪大学大学院医学系研究科再生誘導医学
キーワード:
表皮水疱症
,
再生医療
,
遺伝子治療
,
間葉系幹細胞
Keyword:
表皮水疱症
,
再生医療
,
遺伝子治療
,
間葉系幹細胞
pp.7-12
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000805
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表皮水疱症(epidermolysis bullosa:EB)は,皮 膚基底膜領域の接着構造蛋白群の遺伝子異常によ り,出生直後から生涯にわたり,全身熱傷様の水 疱,びらん,潰瘍を生じ,重症病型では致死とな る遺伝性水疱性皮膚難病である1, 2).本邦における 表皮水疱症患者数は700~1,000人と推定されてお り,表皮内水疱を特徴とする単純型が40%,表皮・ 基底膜間(接合部)水疱を生じる接合部型が10%, 基底膜・真皮間水疱の栄養障害型が50%を占める. 近年,国内外で表皮水疱症に対する再生医療, 遺伝子治療の開発が急ピッチで進められている. 本稿では,現在筆者らが開発を進めている表皮水 疱症の再生医療および遺伝子治療の開発状況を中 心に,その背景や基礎研究から臨床開発の現状ま でを解説するとともに,将来の展望について述べ る.(「はじめに」より)
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