特集 透析食の調理者と透析患者
【コラム】レガシー効果―早期CKD 患者への教育・指導による重症化予防効果
斎藤 知栄
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1筑波大学医学医療系臨床医学域腎臓内科学
pp.1342-1343
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000693
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保存期CKD の教育効果―FROM―J 研究の成果から 腎臓病戦略研究(FROM―J 研究)では,自覚症状のない早期,軽症のCKD 患者に対し,かかりつけ医において,血圧,血糖管理や生活習慣指導,食事指導を継続的に行い,腎臓専門医との連携を密接に行うことが,CKD 患者の受診を中断させず,CKD の重症化予防に貢献できるかを検証することを目的とした.全国から49 の地区医師会のかかりつけ医と,各地区の日本腎臓学会の専門医,そして生活・食事指導を担う管理栄養士が研究に参画し,2,417 名のCKD 患者が研究対象として参加した.「CKD 診療ガイド」に準拠して診療に当たる通常診療群と,CKD 診療支援として受診促進支援,目標達成度の外部評価を定期的に行い,継続して生活・食事指導を行う診療支援群の2 群の比較検討を行った.
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