特集 「左脳と右脳」の現在
【鼎談】スペリーのレガシー
渡辺 英寿
1
,
河村 満
2
,
酒井 邦嘉
3
1自治医科大学
2奥沢病院
3東京大学大学院
pp.1051-1057
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201136
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はじめに—スペリーはなぜ「分離脳」に着目したのか
酒井 今月号の特集テーマは「『左脳と右脳』の現在」です。この鼎談では,実際に分離脳,つまり脳梁離断の患者を診てこられた渡辺英寿先生と河村 満先生にお話をうかがいながら,脳の左右差について考えてみたいと思います。まずはお二方に自己紹介を兼ねて,分離脳に関わるお仕事について一言いただきたいと思います。
渡辺 私はてんかん外科が専門で,てんかんの患者さんの手術をしてきました。分離脳に関連したところでは,脳梁離断術と言って,脳梁の線維を切ることで発作を抑えるという手術を行っています。
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