Japanese
English
特集 パラスポーツ・メディシン入門
パラリンピックの歴史とレガシー
History of Paralympic and Its Legacy
陶山 哲夫
1
,
鳥居 昭久
1
,
菊地 みほ
2
,
武井 圭一
1
Tetsuo SUYAMA
1
,
Akihisa TORII
1
,
Miho KIKUCHI
2
,
Keiichi TAKEI
1
1東京保健医療専門職大学リハビリテーション学部理学療法学科
2東京保健医療専門職大学リハビリテーション学部作業療法学科
1Department of Physical Therapy, Tokyo Professional University of Health Sciences
2Department of Occupational Therapy, Tokyo Professional University of Health Sciences
pp.17-20
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201883
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
1943年頃から英国のStoke Mandeville Hospitalで脊髄損傷者に導入されたスポーツは,身体機能の改善や社会復帰にも有効性がみられ,次第に在宅者や施設で生活する障がい者にもスポーツが広がり,ついには競技性志向の強い1960年ローマパラリンピック,1964年東京パラリンピック開催に至り,2020年の現在までますます興隆している.
当初,障がい者がスポーツを行うと危険との理由で禁止された時代もあるが,医学的管理下では安全に行えることが国際的にも証明されるに至っている.障がい者スポーツは心身機能の向上のみならず,障がい者がスポーツを頑張っている姿を見ると,社会の障がい者への理解が進み,障がい者の社会生活の施策が振興し,障がい者との共生社会の促進につながる.パラリンピックはオリンピックとともにスポーツの祭典後にも影響するポジティブなレガシーを模索することとなった.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.