透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
CKD―MBD CQ 40 透析患者の二次性副甲状腺機能亢進症への対策はどのように行いますか?
駒場 大峰
1,2
1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科
2東海大学総合医学研究所
キーワード:
二次性副甲状腺機能亢進症
,
副甲状腺ホルモン
,
活性型ビタミンD製剤
,
カルシウム受容体作動薬
,
副甲状腺摘出術
Keyword:
二次性副甲状腺機能亢進症
,
副甲状腺ホルモン
,
活性型ビタミンD製剤
,
カルシウム受容体作動薬
,
副甲状腺摘出術
pp.846-849
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000564
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Ⅰ医学的背景
二次性副甲状腺機能亢進症は,透析患者におけるもっとも重要な合併症の一つであり,骨病変や血管石灰化の原因となり,生命予後に重大な影響を及ぼす.
Ⅱキュア
日本透析医学会のガイドラインに基づき,intact PTH 60〜240 pg/mLを目標に管理する.
活性型ビタミンD製剤,カルシウム受容体作動薬(シナカルセト塩酸塩,エテルカルセチド塩酸塩)を用いて管理を行う.
内科的治療で十分な管理が得られない場合は,副甲状腺摘出術(PTx)の適応を検討する.
Ⅲケア
二次性副甲状腺機能亢進症は,骨関節痛,脆弱性骨折のみならず,貧血,免疫不全,慢性消耗状態の原因となる場合もある.
PTH値を良好に管理するためには,服薬アドヒアランスの向上が非常に重要である.
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