特集 CKD-MBDガイドラインを再考する─KDIGOガイドライン改訂を受けて
3.PTHの管理
駒場 大峰
1,2
1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科
2東海大学総合医学研究所
キーワード:
二次性副甲状腺機能亢進症
,
活性型ビタミンD 製剤
,
カルシウム受容体作動薬
,
副甲状腺摘出術
Keyword:
二次性副甲状腺機能亢進症
,
活性型ビタミンD 製剤
,
カルシウム受容体作動薬
,
副甲状腺摘出術
pp.193-200
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000134
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二次性副甲状腺機能亢進症は透析患者においてもっとも頻度の高い合併症の一つであり,高回転型骨病変,血管石灰化を介して生命予後に深刻な影響を及ぼす.わが国では2012 年に日本透析医学会より発表されたガイドラインに基づいた管理が行われており,諸外国と比較しPTH 値が低い範囲にコントロールされていることが報告されている.このような状況のなか,近年発表された新しいエビデンスに基づき,2017 年にKDIGO ガイドラインの改訂版が発表された.さらに新たなカルシウム受容体作動薬も登場しており,わが国の二次性副甲状腺機能亢進症の管理は再び大きな転換期を迎えつつある.本稿では,改訂版KDIGO ガイドラインにおける二次性副甲状腺機能亢進症の管理に関するポイントを紹介するとともに,わが国における運用のあり方,今後の課題を考察する.
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