Japanese
English
特集 CKD-MBDの新しい潮流
CKD-MBD治療
CKD-MBD管理の新たな知見 予後からみた副甲状腺機能摘出術とカルシウム受容体作動薬
Clinical outcomes of parathyroidectomy vs. calcimimetics
副田 圭祐
1
,
駒場 大峰
1
SOEDA Keisuke
1
,
KOMABA Hirotaka
1
1東海大学医学部腎内分泌代謝内科
キーワード:
副甲状腺摘出術
,
カルシウム受容体作動薬
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
生命予後
Keyword:
副甲状腺摘出術
,
カルシウム受容体作動薬
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
生命予後
pp.395-399
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000889
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はじめに
二次性副甲状腺機能亢進症(secondary hyperparathyroidism:SHPT)は,副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)の分泌亢進と副甲状腺過形成を特徴とする透析患者において最も深刻な合併症の1つである。保存期から透析導入後間もない時期では,副甲状腺はポリクローナルなびまん性過形成を呈するが,透析歴が長くなるに従い一部の細胞が活発に増殖し,やがてモノクローナルな結節から成る結節性過形成に至る1)。この段階に至ると,副甲状腺細胞におけるカルシウム(Ca)受容体,ビタミンD受容体の発現が低下し,細胞外Ca濃度の上昇や活性型ビタミンD製剤に対する反応が減弱する結果,PTHの自律的分泌がさらに亢進した状態となる。
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