高齢化のなかでのCKD-MBDにどう対応するか?
二次性副甲状腺機能亢進症への対策
石田 真理
1
,
角田 隆俊
1東海大学医学部付属八王子病院 腎内分泌代謝内科
キーワード:
加齢
,
骨疾患-代謝性
,
副甲状腺機能亢進症-続発性
,
副甲状腺ホルモン
,
副甲状腺摘出術
,
慢性腎臓病
Keyword:
Aging
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Hyperparathyroidism, Secondary
,
Parathyroid Hormone
,
Parathyroidectomy
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.687-693
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016288275
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)対策とガイドラインの管理目標値は,治療薬の開発と研究成果により変遷してきた.日本では,VDRA治療と同時に経皮的エタノール注入をする選択的副甲状腺PEITが開発された.シナカルセト塩酸塩の発売後,国内外でもPTxの件数は減少したものの,PTxは高度のSHPTに対する最終治療手段であり,PTH値を劇的に低下させ血清P,Ca値を改善するとともに,骨折リスク低減や生命予後改善の可能性を示す.内科的治療に抵抗する高度のSHPTに対してPTxは高齢者においても意義のある治療である.高齢だからこそ早期介入による合併症予防とADL低下予防が,医療費抑制にもつながる重要な治療方針であると考える.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.