特集 副甲状腺─ 病態解明と治療法の進歩
8.CKD 患者で,どのようにして,何のために副甲状腺ホルモンを管理するか?
駒場 大峰
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1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科、東海大学総合医学研究所
キーワード:
二次性副甲状腺機能亢進症
,
活性型ビタミンD 製剤
,
カルシウム受容体作動薬
,
副甲状腺摘出術
,
骨病変
,
血管石灰化
Keyword:
二次性副甲状腺機能亢進症
,
活性型ビタミンD 製剤
,
カルシウム受容体作動薬
,
副甲状腺摘出術
,
骨病変
,
血管石灰化
pp.305-314
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000074
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二次性副甲状腺機能亢進症はCKD 患者,とくに透析患者においてもっとも頻度の高い合併症の一つであり,高回転型骨病変,血管石灰化を介してCKD 患者の予後に深刻な影響を及ぼす.二次性副甲状腺機能亢進症の治療手段はシナカルセト塩酸塩の登場により大きな転換期を迎えたが,新たなカルシウム受容体作動薬の開発により,さらなる管理成績の向上が期待される.近年,二次性副甲状腺機能亢進症の内科的・外科的管理が患者予後の改善につながることが相次いで報告されており,従来以上に根拠に基づいて二次性副甲状腺機能亢進症を管理することが可能となりつつある.本稿では二次性副甲状腺機能亢進症の内科的・外科的管理,およびこれによって期待されるアウトカムへの影響に関して,最近のエビデンスを交えて概説する.
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