特集 透析医療における情報技術の進歩・展開
4.透析版ビッグデータの活用(3)MBD―5D
駒場 大峰
1
,
深川 雅史
1
1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科、東海大学総合医学研究所
キーワード:
シナカルセト塩酸塩
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD―MBD)
Keyword:
シナカルセト塩酸塩
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD―MBD)
pp.1259-1268
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000162
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
MBD―5D研究は,わが国の二次性副甲状腺機能亢進症を有する透析患者を対象に,診療パターンが慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD―MBD)の管理状態に及ぼす影響,またこれらの要因が患者アウトカムに及ぼす影響を分析することを目的に計画された多施設共同前向き観察研究である.本研究はCKD―MBD領域におけるエビデンスを創出するうえで大きな貢献を果たし,その成果は国際的にも大きな関心を集めている.また公募研究によりデータベースが二次的に活用され,新しい知見も得られている.本稿では,MBD―5D研究のデザイン,および本研究から得られた成果について概説する.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.